ドコモケータイ払いというのは、ドコモのサイトで買い物を行い、その商品代金を携帯電話の利用料金と一緒にまとめて翌月に支払うことができるという決済方法です。ある意味で、クレジットカードによる買い物と同じような意味合いがあります。クレジットカードで買い物をした場合でも、当然ながらその場では現金を支払う必要がありません。1カ月分の利用代金をまとめて翌月以降に銀行口座から引き落としてもらう方法で決済することになります。その場では現金を用意する必要がなく、後日支払うことができるという意味で、ドコモケータイ払いとクレジットカードは似たところがあります。
ところで、クレジットカードが無制限にいくらでも使えるわけではないのと同様に、ドコモケータイ払いにも利用できる限度額というものがあり、その限度額に達するとそれ以上は利用できません。当然ながら限度額というのは高ければ高いほどありがたいものでしょうが、一体いくらに設定されているのでしょうか。またそれを増やすにはどうすればよいのでしょうか。
クレジットカードの限度額を増やす方法
クレジットカードの話をしましたので、クレジットカードの場合にどうなっているかを見てみましょう。クレジットカードの場合は、入会時には審査が行われています。その人の年収、勤務先、役職、勤続年数、さらには持ち家があるかどうか、未婚か既婚か、家族と同居しているかそれとも単身暮らしなのかといった属性を元にして審査が行われます。またこれらの属性だけによる審査ではなく、これまでに他のクレジットカードの代金支払いを遅らせたことがないかなどといったことの確認も行われます。このように相当に厳格な審査を経て、利用限度額というのがカード会社によって定められます。結局、その人であれば1か月間にどれくらいまでなら使っても問題なく支払えそうかというそのさじ加減によって決まるわけです。この金額は人によって様々なわけですが、だいたい数十万円レベルというのが普通でしょう。
ドコモケータイ払いは審査がない?
ところがドコモケータイ払いの場合は、携帯電話の契約時にそのような審査が行われているという話は聞いたことがありません。実際にもされていません。となると、そんなに大きな金額にしては、もしかすると支払えないようになる人も多くなってしまうかもしれません。それはその人にとっても困りますが、一番困るのはドコモ自身です。ですから、そんなに高い金額には設定されていません。また、クレジットカードの場合にはその人の属性によって高くもなれば低くもなりますが、そもそもドコモケータイ払いの場合は属性の審査を行っていないのですから、人によって差のつけようがほぼありません。ということで、基本的には全員一緒です。その金額は1万円です。クレジットカードの場合と比べると、まさに一桁違う小さい金額になっていることが分かります。
クレジットカードは優良顧客が限度額アップの対象
そして、その限度額を増やす方法ですが、これもクレジットカードの場合を例にとって話をしましょう。クレジットカードの場合は、そのカードを良く利用すること、そして支払いに遅れたりすることのないようにすることで、限度は上がっていきます。例えば月に20万円であった人でも、毎月15万円程度はコンスタントに使い、かつ返済に遅れるようなこともなければ、1年後には月に30万円にアップされるといった具合です。要は、そのカードの優良顧客であるような人がアップの対象となるのです。
ドコモケータイ払いは滞納せず、4か月以上継続すれば上限が上がる!
ところがドコモケータイ払いの場合には、これは当てはまる部分もありますが、全てが当てはまるわけではありません。クレジットカードの場合はカードを利用して買い物をすることが本来の用途です。本来の用途に照らして優良な顧客を優遇していくのはいわば当然の企業戦略です。一方、ドコモの場合は、あくまでも通信、つまり電話での通話やネットの利用などが本来の用途であり、ケータイ払いで商品を購入するというのは本来の用途からすると少し外れています。そのため、ケータイ払いを良く利用してくれる人を特別に優遇していくことでドコモの企業としての利益につながるのかというと、それは疑問な部分もあります。ということで、良くドコモケータイ払いを利用するからといって直接に限度額がアップされるわけではありません。
しかし、毎月の利用金額が1万円までというのはいかにも少ないでしょう。そこで、ある程度ドコモの携帯を継続して利用しており、かつ代金の支払いに遅れたこともないような人には、ケータイ払いの利用状況にかかわらず全員一律にアップさせる仕組みが取られています。具体的に言うと、ドコモと契約して3か月目までは月に1万円です。4か月目からは月に3万円にアップします。そして、25か月目以降はこれが5万円にアップすることになっているのです。ということで、どうやったら限度額を増やせるのかという質問に対する答えとしては、携帯代金の支払いを滞らせることなく、4か月以上、あるいは25か月以上継続してドコモを利用すること、ということになります。