携帯キャリア決済を現金化するのは違法なのか?

携帯キャリア決済を現金化するのは違法なのか?

急ぎで現金が必要になったときに、簡単にお金を手にする方法に携帯キャリア決済を使った現金化がありますが、類似するクレジットカードの現金化で違法性が問題になったことがあり、法的にどうなのか懸念があります。これについて、現金化は購入した商品を売却しているだけであるため、違法になることはありません。ただし、価値のない商品を買わせ、これに対して一定のお金を渡すキャッシュバック型と呼ばれる手法の現金化はクレジットカードで逮捕者が出ているので利用しない方が良いでしょう。

携帯キャリア決済に違法性がないのであれば積極的に利用して良いものかというと、あまり勧められるものではありません。現金化で無計
画な利用をされると携帯電話会社には料金が支払われなくなるリスクがあります。そのため、各社の規約で現金を手にするために利用することを禁じており、規約違反になります。見つかってしまえば利用停止措置となることも考えられるので、注意して利用しなければなりません。現金化の際に用いられることの多い商品券ですが、こちらも換金目的での購入は禁止されており、見つかれば無効にされる危険性があります。

現金化が気付かれる可能性について、問題を起こさずに利用していればほぼ分かりません。しかし、商品券を現金化する場合、購入時の送り先に買取業者のメールアドレスを入れてしまわないように注意しなければなりません。この場合、買取業者のメールアドレスから現金化が分かってしまうため、自分のメールアドレスを使って受け取ってから、未使用のままギフトコードを転送すれば安全です。

また、規約違反のペナルティを受けなくても、現金化の疑いがあるとしてマークされることがあります。毎月のように利用上限近くまで商品券の購入を繰り返していれば携帯電話会社は不審に思います。明確な証拠がないため、支払いをしっかり行っていれば問題ありませんが、遅延を起こしてしまうと即利用停止になる危険性があります。

携帯キャリア決済の現金化は違法性がなくても、利用方法を誤れば大きな損失になることも注意しましょう。不便な点として、利用料金の支払いには一括払いしかなく、分割して少しずつ払うことができません。一時的に少額のお金が不足している状態に対処するために利用することはできますが、払える見込みがないときに利用すると料金の引き落としができず、未納になります。このときに現金化の疑いがなければしばらくは携帯電話を使えますが、督促状が届き、支払い期限までに払えなければ使えなくなります。未納が2か月以上継続すれば強制解約され、信用情報にも傷が付いてしまうので、払えないときの利用は勧められません。

携帯キャリア決済の現金化は換金率も問題があります。買取業者では高い換金率が表示されていますが、ここに落とし穴があり、振込みの際に高い手数料を差し引く悪徳業者も少なくありません。換金率の高さは重要ですが、安全性の確認もせずに利用すると騙されてしまうので慎重に選ぶ必要があります。比較サイトや口コミだけで判断せず、実際に問い合わせをしてそのときの対応で信用できるのか確認しておくと良いでしょう。

なお、買取業者は基本的に悪徳業者なので安全とは言えません。規約違反である携帯キャリア決済の現金化を商売にしている業者が優良であるはずがありません。気付かないところで個人情報が横流しされるなどのリスクがあります。

このようなリスクを避ける場合、オークションサイトなどで換金性の高い商品を売却することで現金化ができます。この場合は換金率の高くなる商品を探す必要がありますが、サイトの利用料として手数料も取られることも考慮が必要です。また、時間がかかるため、すぐにお金が欲しいときには向きません

携帯キャリア決済の現金化は便利ですが、商品券に関しては警戒されて制限をかける動きも出ているため、今後は利用が困難になる可能性もあります。また、高い換金率であっても金利にすればかなり高くなっているため、繰り返し利用していると負担が大きくなるので、決して良い方法とは言えません。頻繁に利用する場合にはカードローンなどでお金を借りた方が負担が少なくなります。

このように携帯キャリア決済の現金化は違法性がなくても規約違反をしているので妥当な利用方法ではなく、危険性もあることを理解しておきましょう。手軽だからとすぐに利用するのではなく、カードローンなどの契約ができないか、審査に通らない場合は親族などから借りることができないか試した方が良いです。限度額は低いですが、カードローンの中には無職・無収入で即日融資ができるものもあります。限度額の低さは携帯キャリア決済の上限も10万円程度であるため、問題になりません。カードローンの審査には通らないだろうと試しもせずに諦めないようにして、それでも借りられない場合に現金化を検討しましょう。