今は格安SIMと呼ばれるMVNOが注目を集めていますが、ソフトバンクを始めとする大手携帯キャリアだからこそ利用できる、便利な機能やサービスがあるため、安易に格安SIMに乗り換えると失敗してしまうこともあります。
大手携帯キャリアの利便性の良さはキャリア決済の存在が大きい
キャリア決済とは、携帯電話の機能を使って商品やサービスの代金の支払いを行い、その月に使った携帯電話料金を支払う際に、商品やサービスの代金の支払い分についても一緒にまとめて請求されるというものです。この仕組みの良さは、まるでクレジットカードのように支払いができる部分です。キャリア決済で商品やサービスを購入すると、まず携帯キャリア側が立て替え払いする形になります。既に支払っていますので、商品を手に入れたり、サービスの利用を開始することができます。実際の支払いは携帯キャリアが後から請求をしますから、後払いのような感覚でほしいものを手に入れる、利用できるといったメリットがあります。
便利なキャリア決済も無制限に使えるわけではない?
便利なキャリア決済ですが、利用するには限度額が決まっていますので、無制限に使えるわけではないことを覚えておく必要があります。大手携帯キャリアのソフトバンクにおいても同様です。ソフトバンクの限度額を増やすことについてですが、今ある状態によっては増やせますし、増やせない状態であるともいえます。まず、増やせない状態というのは、ソフトバンクが設定しているキャリア決済サービス自体の上限額に達している場合です。カードローンでよく見かけますが、種類によって最高300万円や500万円、1000万円といった限度額を公開して、宣伝をしているケースがあります。これはそのカードローンにおける上限額のことで、どのような立場の人でもこの金額を超える借り入れができません。最高500万円のカードローンがあったなら、どんなに収入が多くても、強い立場にある人物だったとしても、500万円を超える借り入れができません。これと同じような感覚で、上限額を増やせないことを知っておきます。上限額はユーザーの立場によっても違ってきます。先程の上限額はサービスそのものの決まりですが、サービスそのものの上限額の範囲内で、個別のユーザーごとに上限額が設定される仕組みが用意されています。
ソフトバンクのキャリア決済の上限額はユーザーの年齢ごとに違う
具体的な年齢の違いについてですが、満12歳未満と満20歳未満、満20歳以上の3段階に分かれています。満12歳未満の立場だと月に最大2000円が利用可能枠として提供されます。毎月この金額の範囲内でキャリア決済が利用できる仕組みです。締め日が過ぎればリセットされますので、再びその月に最大2000円分まで利用できます。満20歳未満であれば月に最大2万円です。満20歳以上であれば月に最大10万円までです。満20歳以上に到達すれば、随分と高額の設定になりますので、利用できる幅が広がります。このときに注意したいのが、設定されている年齢であれば、最大の上限額が適用されるわけではないことです。あくまでも最大の金額という意味だけで、ユーザーごとの契約内容や利用状況、支払状況などをソフトバンク側がチェックを行い、個別に限度額を設定します。ですので、満20歳以上の立場の人であっても、月に1万円の上限額の人がいますし、月に8万円の人がいるともいえる状態です。年齢によって変化が見られますので、満20歳未満の人が満20歳以上の年齢に達すれば上限額を増やせるといえますが、今の年齢で決まっている枠を自分自身で増やすのは不可能です。今度は限度額を増やせる状態を見ていくと、ユーザーごとに設定されている上限額よりも少ない金額を、毎月の利用額として設定している場合に可能です。ソフトバンクのキャリア決済では、ユーザーが自由に毎月の利用可能額を設定可能です。使いすぎを防ぐ方法として重宝する設定ですが、知らないまま使い続けていると、本来であればもっと多くの金額を使えるのに、毎月少ない金額の枠内で使い続ける結果になります。
現在の利用限度額の確認方法
利用限度額にまだ余裕があるのなら、ソフトバンクのMy SoftBankにログインします。メニューからキャリア決済のことを指す、まとめて支払い安心設定の項目を選びます。ご利用可能額の設定という項目があらわれますので、設定の項目を選びます。ご利用可能額などの設定という画面が開きますが、色々な項目が表示されています。項目の内、設定可能なご利用可能額の項目が、今現在そのユーザーに設定されている限度額のことです。この金額の範囲内で設定可
能です。現在のご利用可能額の金額が、今現在キャリア決済で設定している上限の金額です。
限度額を増やす方法
設定可能なご利用額と比べて、現在ご利用可能額が少なければ、限度額を増やすことができます。増やすには、ご希望の利用可能額の空欄に利用したい金額を入力するだけです。入力したなら、次へのボタンを押し、ご利用可能額設定の確認画面で先程入力した金額をチェックし、間違いがなければ次へのボタンを押します。使いすぎ防止パスワードを入力する画面が表示されますので、予め登録しておいた該当のパスワードを入力します。使いすぎ防止パスワードをまだ登録していないなら、設定画面が開きますので、案内に従ってパスワードを作り、登録しておきます。最後に設定を押せば、利用可能額を増やせる設定は完了です。これで最大金額までキャリア決済ができるようになりますが、利用するにはもう一つ注意点があります。
キャリア決済時の注意点
ソフトバンクが用意している、まとめて支払いのサービスでは、利用制限の設定サービスが存在します。これは使える金額を制限するのではなく、利用自体を制限する内容ですので、もし以前に利用制限の設定を行っていると、キャリア決済を使いたいシーンで利用できない状態になってしまいます。この設定もMy SoftBankにログインして、まとめて支払いの項目を選びます。ご利用可能額などの設定の場所に、ご利用制限の項目がありますので、その画面内にある解除するのボタンを押し、使いすぎ防止パスワードを入力して設定を変更しておきます。これで問題なく使えるようになります。毎月利用可能額の範囲内で商品を購入したり、サービスを利用したりできるようになりますが、あくまでもソフトバンクのキャリア決済に対応している店舗でしか利用できませんので、全ての商品やサービスの支払いに使えるわけではありません。
キャリア発行のプリペイドカードを最大限有効に使う方法
例えば通常現金でしか購入できない商品券なんかもキャリア決済で支払うことができます。ソフトバンクカードというプリペイドカードのサービスが提供されていますが、このプリペイドカードはキャリア決済でチャージできます。この仕組みを利用すれば、利用可能額をプリペイドカードにまずチャージして、チャージ分の商品券を購入できます。プリペイドカードの発行は無料で、ユーザーであればすぐに利用開始できる環境が整っています。My SoftBankにログインして、カードの項目を選ぶと、プリペイドカードのチャージ残高が見られる画面が表示されます。チャージの項目を押して、まとめて支払いを選び、まず認証コードを入手します。認証コードはSMSで送られてきます。3桁の認証コードを入力画面に入れて進めるとチャージ額を決める画面が登場しますので、希望額を設定すればチャージが完了します。後は商品券を販売するネットの店舗に訪れて、好きな商品券を選び、ソフトバンクのプリペイドカードで支払いを完了させるだけです。
商品券を入手したなら、あとは買い物で利用したり、余分なものを金券ショップで買い取ってもらうこともできます。店舗によって買取率が違う点に注意が必要です。買取の店舗では商品券の額面のまま買取ってくれることはありません。少し少なめの金額を提示して買取ってくれます。買取率については相場があり、95%以上の換金率を誇っている店舗だと、かなりお得な部類に入ると判断できます。店舗の違いだけでなく、商品券の種類によっても買取率が違いますので、買取率の高い商品券を購入するテクニックが必要です。JCBギフトカードはかなり買取率の高い商品券ですので、狙い目です。1000円券や5000円券なら97%の買取率で買取ってくれる店舗があります。無理に現金化をする必要はなく、購入した商品券をそのまま使う方法もあります。キャリア決済が利用できない一方で、入手した商品券が使える店舗があるなら、キャリア決済を活用して後払いにする工夫が可能です。